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【RPG】日本ファルコム『軌跡シリーズ』はなぜ人気があるのかを自分なりに考えてみた


      [ 2016/06/04] ゲームレビュー RPG 編集


日本ファルコムが発売している王道RPGシリーズ英雄伝説『軌跡シリーズ』

空の軌跡FC → 空の軌跡SC → 空の軌跡3rd → 零の軌跡 → 碧の軌跡 → 閃の軌跡(vita)  → 閃の軌跡Ⅱ(vita)


の順番に話が展開しており、すべてが壮大なストーリーとして繋がりを持っているのが大きな特徴です。

このゲーム、いったい何がそんなに人気なのかをあらためて考えてみることにしました。

登場人物たちのキャラ立ち


現代のゲーマに人気の『軌跡シリーズ』ですが、むしろ、昔のゲーマーも「この感じ…懐かしい」と感じるかもしれません。

ボイスはありますが、戦闘中はセレクトボタンでいつでもボイスのON/OFFが可能ですし、システム設定でもボイスの有無は設定可能なので、「声ナシでプレイしたい」という方はボイスOFFでプレイできます。

萌えとも違うキャラクター陣もいい意味でフラットです。『空の軌跡』シリーズではエステルという少女が主人公だったり、女性陣が多く出てきます。僕は最初、「えー…女性キャラが主人公じゃ男は楽しめないんじゃないの?」って思っていました。

英雄伝説 空の軌跡SC
英雄伝説 空の軌跡SC
しかし、これもいい意味でエステルは男っぽいので、男性プレイヤーがプレイしても何ら違和感がありませんでした。他のキャラクターたちもひじょうに個性豊かなので、掛け合いやイベントなどが見ていて飽きが来ません。

交差する幾多の運命の糸をたぐり寄せながら前に進んでいく遊撃士たちの物語。それが『空の軌跡』です。『空の軌跡FC、SC』ではエステルとヨシュア、2人の話が主軸となりますが、他キャラの魅力も抜群なので、どのキャラクターをパーティー編成で入れようか迷うこともしばしばあります。

ここまでキャラクターの個性を出せたのも、練りこまれたストーリーと舞台設定があってこそ。架空のキャラクターたちにここまでの個性を持たせて独立させているのは珍しいです。アニメからゲーム化したわけでもなく、キャラクターがゲーム内で「生きている」感覚を味わえるのは『軌跡シリーズ』の大きな特徴です。


短い期間で起こる事件にも注目です。この事件を片付けたら次はこっち、はい次はこっち…と、見る人によっては「お使いゲームじゃないか」と思うかもしれませんが、自由度は比較的高いと思いますよ。メインストーリーの合間に釣りをしたり、サブクエストを受けることができますから、メイン一本道というわけではありません。

立て続けに起こる事件に立ち向かう「遊撃士」エステルたちの奮闘ぶりは、プレイヤーを休ませるヒマがなく、物語へどんどん引き込んでいくことでしょう。

本筋クリア後のサブクエストが熱い


空の軌跡シリーズは章ごとに分かれており、ひとつのチャプターをクリアすると、次の土地に行けるようになります。ただし、次に行く前にその土地でのサブクエストを全部クリアしてから行くことも可能ですので、ギルド掲示板を見て受注し、クリアしてきましょう。

なぜなら、人々の悩み事を解決するのがエステルたち遊撃士の使命ですし、クリアすればするほど、遊撃士ランク上昇に必要なポイントがもらえます。

そしてなにより、サブクエストに関わっていると、本編だけでは味わえない深い物語を味わうことができます。単なるクエストに関連した会話だけでなく、きちんとした感情の流れがある会話が行われるため、より深く感情移入できます。サブクエストをやるのとやらないのとでは、ゲームの楽しみが数倍は違ってくると言ってもいいでしょう。僕は毎回、サブクエストを全部クリアしてから次の土地に行っています。

サブクエストには期限があります。「後でやろう」と思っていると、いつの間にか期限切れしてしまい、クエストが受注できなくなってしまいますので、ギルドの掲示板を見たら早めに受注しましょう。

「変わらない戦闘システム」も安定の人気


『軌跡シリーズ』の作品はシンボルエンカウントで「ターン制」のRPGです(。それも2D画面ではなく、クォータービューでキャラクターがマス目を移動するような形で進行します。バトルはアクションタイムバトル。画面左側に行動順がアイコンで表示されており、順番が来たら行動できるという形式になっています。

なお、零の軌跡・碧の軌跡・閃の軌跡はフィールド上で直接攻撃をし、相手を気絶させるとそのまま奇襲攻撃になるという利点がありますが、入手セピスや素材などは一切入手不可になるので、普通に戦っていたほうがアイテムは入手できます。

「ターン制バトルと位置取りの難しさ」この2つが絡み合っているため、このシリーズの戦闘は「昔懐かしい安定した戦闘画面」なんです。現代のRPGはとかくアクション性が強いものも多く、私のようなターン制に飢えているゲーマーにとっては「そんなに早くボタン押せないよ!」という方でも、『軌跡シリーズ』ならターン制なので、昔っぽいRPGが楽しめるのです。

そう、ドラゴンクエストもそうなんですが、シリーズ全体を通して「戦闘画面が変わらない強み」を持っているゲームとも言えるでしょう。

変化をしない勇気というものがあると思うんです。RPGは次回作で戦闘システムを大きく変えてきたりすると、それが原因で失敗したりすることがよくあります。しかし『軌跡シリーズ』はあえて戦闘システムを変えないことで根強いファンを獲得してきました。

世界観の煮詰めかたがスゴイ


英雄伝説 空の軌跡 FC&SC PSP版 公式攻略ガイドブック
英雄伝説 空の軌跡 FC&SC PSP版 公式攻略ガイドブック

冒険の舞台となる「ゼムリア大陸」。この世界観を作るのに、いったいどこまでの会議を重ねたのでしょうか。ひとつの大陸の歴史本ができるのではないかと思えるぐらいに、世界観が作りこまれています。

各地にある図書館や歴史資料館に行けば、大陸の成り立ちから歴史、文明、機器などの変遷が事細かに記されている本や説明文を見ることができます。まるで本当の資料のように文章が練られているので、軌跡シリーズの世界に入りたい人には本当にオススメのRPGだと思います。

「ロールプレイ」をするには情報が多ければ多いほど、その世界に対する愛着が湧くものです。細かい情報は知識欲を刺激し、『軌跡シリーズ』の世界に感情を置き去りにしたくなるほどです。

「本」が面白い


このゲームには「リベール通信」と呼ばれる週刊誌や、伝記本、おとぎ話の本など、さまざまな本があります。売られているものもあれば、民家の本棚に入っている場合もあります。

これらの本、中身がものすごく充実しているんです!

だって、ノベル本なんか見つけたときにはあなた、読んでごらんなさい。本の中身も数巻に分かれていたりして、きちんとした読み物として完成されているので、刺身のツマ程度なんてもんじゃないんです。読み始めたらなんか気になって最後まで読みたくなる本も多いですし、RPGをプレイしているはずなのに、いつの間にか読書していた…?なんてこともよくあるんです。

主人公が何か事件を解決したり、物語に進展があると「リベール通信」の新刊が発行されます。中身はホントに週刊誌!事件のあらましやインタビュー記事、顔写真付きの手配記事など、「これがただのゲーム中に登場する本のクオリティなのか!?」と思うほど細かい作りこみようなので、ぜひゲームをプレイして中身をチェックしてみてください。

モブのセリフが逐一変わる細かさ


何かイベントが起きたあとなど、街中を歩いている一般人、いわゆる「モブキャラ」のセリフが逐一変わります。これは芸が細かいなあと思いましたね。

街中にいる人はこれまでなら「モブA」とかそんな名前で片付けられそうな感じでしたが、きちんとした名前がついている人が多く、それぞれの人にストーリーがあるんだなあということを実感させてくれるのです。

安定のファルコムサウンド!


日本ファルコムといえば『イース』シリーズでもおなじみですが、冒険のワクワク感を底上げしてくれるハイクオリティのBGMが人気です。『軌跡シリーズ』でもそれは健在であり、ゲームの世界観にピッタリ合ったBGMを聴くことができます。

フィールド、街、城、戦闘、テーマ曲…全部聴いてほしいぐらい素晴らしい曲ばかりなので、ぜひイヤホンかヘッドフォンをつけてプレイされることをおすすめします。

個人的なお気に入り曲は「銀の意志」ですね。

「オーブメント」や「クォーツ」を知れば数倍楽しくなる


『軌跡シリーズ』では「オーブメント」と呼ばれる機械が各キャラクターに持たされています。このオーブメントスロットに「クォーツ」と呼ばれる、エネルギー(オーブメント)で作動する機械をはめ込むことで、魔法(アーツ)が使えるようになります。

スロットに装備するクォーツは「火5 風3」などのように属性値が決まっており、上位のアーツを使うためには、それだけ多くの属性が必要になります。この「属性値」をつかさどるのが戦闘終了後に入手できる「セピス」。この七曜石の欠片を集め、それを「クォーツ」にし、オーブメント回路に組み込むことでアーツをどんどん強化していけるようになるのです。

これを計算してスロットにオーブメントをはめ込んでいく作業にハマったら、このゲームは数倍楽しくなります。スロットは強化ができますし、敵を倒してもらえるセピアが多ければ多いほど、上位のクォーツを開発できます。上位クォーツはアーツを使うための属性値が高いため、ひとつのクォーツをスロットにはめるだけでも、「空5」などの数値が稼げます。

例えば、エステルに火の魔法をどんどん使わせたかったら、火のセピスを集めまくり、クォーツを開発してもらってオーブメントにはめ込む。火のクォーツだけをどんどんはめ込んでいくと「火25」のように、属性値が非常に大きくなります。この属性値でしか発動しないアーツもあるので、そこがまた楽しいんです。

ここらへんは少しわかりづらいので、下記にまとめを。

  • 各キャラ固有の「オーブメント」という機械があり、そこには「クォーツ」をはめる「スロット」穴が開いている
  • はめ込める「スロット」の数には限界がある
  • 「クォーツ」の属性値を計算して「スロット」にはめ込んでいき、一定値になると魔法(アーツ)が使える
  • 「スロット」は「オーブメント工房」で強化ができ、「クォーツ」も工房で開発ができる


久しぶりにゲームを再開しても全然迷わない親切設計


英雄伝説 空の軌跡 the 3rd
英雄伝説 空の軌跡 the 3rd

『手帳』を開くと、現在、自分が請け負っているクエストや、本筋のストーリーの概要などがいつでも見られます。これによって、久しぶりにゲームを起動した場合でも「次、何やっていいのかわからない」ということがないんです。

これはなにげに親切設計です。時間がなくて、1ヶ月ぐらいゲームから離れていたとしましょう。そして久々に空の軌跡を起動して

「あれ…いまってどんなクエストやってて、どんなストーリーの最中だっけ」

これがなくなるんです。

いつ再開しても迷うことがないRPGというのはかなり親切ですよね。僕はこれまで何本もRPGをプレイしてきましたが、正直、ここまで親切に作られているRPGは出会ったことがありません。特に「いつ再開しても大丈夫」という安心感があるだけで、一度休息期間に入っても、またプレイしようと思わせてくれるんです。

プレイヤーのことを第一に考え、ストーリー性に重点を置きながらも親切設計がありがたい『軌跡シリーズ』。あなたもその世界にどっぷり浸かってみませんか?

浸かりすぎて睡眠時間がなくならないようにご注意ください。

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『英雄伝説空の軌跡』公式ポータルサイト


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